豊かなエンジニアライフを目指して
ITエンジニアの市場価値
近年の世界規模における目覚ましいIT化に伴い、ITエンジニアの需要は下火になるどころか、増々高まっており、エンジニアの人材不足が深刻化しています。その分エンジニアは売り手市場で、年収も鰻登りであれば言うこともないのですが、現実はそう甘いものではありません。世界規模でのエンジニアの争奪戦が起きているということは、競争相手は世界中にいるということであり、求められるスキルや知識も世界水準というわけです。もっとも労働人口の流動性が低いと言われる日本においても、IT業界に限っては、自分の能力をより高く評価してくれる企業や、自分の能力をより発揮できる職場を求めて、転職する率が高いといえます。また最近はネットワーク環境が整備されていることや、企業の業務のアウトソーシング化が進んでいる影響もあって、フリーランスとして活躍するエンジニアも増えています。
38歳で年収700万が平均
JISA(一般社団法人情報サービス産業協会)が公開している2014年版基本統計調査報告書によれば、情報化産業で働く従業員の残業手当を含まない平均年収は、25歳で約350万円、30歳で約410万円、そして35歳で約485万円です。この調査の回答企業365社の平均値といえば、資本金21億5500万円、売上高222億5300万円、そのうち情報サービス売上のみであれば196億6200万円であり、従業員は平均750人で、その平均年齢は39.1歳、また売上高人件費率は31.61%ということです。もっともこのうちITエンジニアの数は、男女合わせて約20万人であり、ITエンジニアの残業や休日出勤による年間所定外労働時間は、平均して約300時間に上ります。対象者をITエンジニアに限った2003年の調査報告によれば、平均年齢38歳で平均年収約700万円という数字が出ているようです。
国際水準の実力で年収1000万円を突破
ITエンジニアと一口に言っても、それぞれが専門分野で仕事をしているのであり、各業種それぞれの中でも実力の高い上級層の一握りが年収1000万円を超えている一方で、初級から中級のエンジニアとの年収格差は広がる傾向にあるようです。IT業界は他の職種に比べても例のないほどに技術革新のスピードが速く、流行廃れが激しいのも特徴です。そのためエンジニアには現場で目の前の仕事に専念するばかりではなく、常に最先端の情報を求めて勉強しておかなければならないという、厳しい背景事情があり、その反面実力を認められれば、高収入も夢ではありません。当サイトではそのようなエンジニアになるための条件などを中心に、様々な情報を提供します。お問い合わせは
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