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優秀なエンジニアが読んでいる本

優秀なエンジニアが読んでいる本

エンジニアが読んでおくべき本

IT業界は変化が激しく素早いために、現場で日々業務に向き合いながら、最新の情報を仕入れるなどの勉強を欠かすことができません。連日の残業や休日出勤も当たり前といった過酷な労働環境にあって、目の前の業務とは直接関係しない情報に興味を振り向ける余裕はないかもしれません。しかしだからこそ一つ頭を抜きん出るためには、広い視野を持つことが大切です。そのためにはエンジニア向けの技術書に限らず、ビジネス書など社会的に評価されている優れた本を読むことです。ともすれば自分の専門分野に引き籠ってしまって、その中だけで完結しようとしがちですが、外の世界に目を向ければ、案外同じような問題に悩み、試行錯誤の末に解決に至った物語を、あちこちに見出すことができるのです。

「システム×デザイン思考で世界を変える」

この本は、ビジネスの現場で即役に立つSDM式発想法や思考法を伝授するものです。

システム×デザイン思考で世界を変える

慶應義塾大学大学院SDM研究科が実際に授業で活用している方法や、企業の課題に答えを見つける教育プログラムの事例などが紹介されていますが、同時にエンジニアに必要な柔軟な発想のきっかけを与えてくれます。一昔前のように、一定の問題に対して一様に対処するというシステム開発の時代ではなくなり、クライアントのニーズに合わせて様々にカスタマイズすることで、最適な提案をすることがエンジニアに求められるようになっています。斬新なアイデアも画期的な発想も、突然降って湧いてくるものではなく、多くはこれまでの経験や知識の組み合わせ、あるいは問題意識から生み出されるのであり、その発想を引き出すきっかけが大切なのです。

「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」

この本は、アメリカのとある工場長を主人公に、その夫婦間の葛藤も織り交ぜながら、製造業の競争力を復活させたTOC(制約条件の理論)を小説風に解説したものです。

ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か

全米で250万部を超えるベストセラーになった本書は、製造業において社員が問題を自分の力で解決して行く過程を丁寧に追っています。単に機械的に作業をこなすのではなく、現場で発生している問題に気が付いて、その解決に向けて試行錯誤を繰り返しながら、主体的に仕事をやり遂げるプロセスは、正に今のエンジニアの仕事にも共通するものです。その最初の第一歩は、常識を疑うことです。「これまで通り」で満足するのではなく、また「これまで通り」が唯一絶対のアプローチと思い込むのではなく、「より良いもの」を目指して小さな工夫を繰り返しながら成長し、革新を遂げて行くことが、現状打破につながります。

最近の記事

  • 会社選びのポイント

    エンジニアとして充実したキャリアを築くには、企業選びが重要です。自身のスキルに見合った給与・待遇はもちろん、研修やセミナーが充実しているかなども確認しておきましょう。自分が希望する仕事がある場合、その分野で活躍できる企業を探すことが大切です。また、自分が共感できる理念をもつ企業もおすすめです。共感できる理念を持つ企業で働くことは、成果を上げるだけではなく、仕事のやりがいに繋がり、より良いエンジニアライフを実現できるでしょう。

  • 稼ぐエンジニアの特徴を知る

    エンジニアにはこれまで以上の活躍の場が広がっており、その一方で高度で専門的なスキルや知識を求められるようになっています。市場で価値のあるエンジニアが稼ぐエンジニアということになりますが、その特徴として、幅広い知識や興味を持っているために引き出しが多いこと、そして学習能力が高くて未知のことにも挑戦するということが挙げられます。あるいはコミュニケーションスキルが高く、人をまとめることができたり、優れたビジネス感覚を発揮して、エンジニアならではの企画を立案し、提案できるのです。

  • 退職と仕事の探し方

    稼ぐフリーランスになるためには、準備が肝心です。退職前にはあらかじめ退職後の生活費や事業資金を貯蓄し、同時に人脈を広げておきます。退職の申し出は、原則として1か月前でよく、退職後に税務署に「開業届」を提出します。売り込みのためのメールアドレスやホームページや名刺を作って、顧客獲得に向けて動きます。人づてに紹介を受けるのが従来通りのやり方ですが、最近はクラウドソーシングによって仕事を獲得する方法も普及しています。

おすすめの記事

  • 独立するにあたって心がけたいこと

    進化し続けるIT業界で市場価値を高め、需要の高い人材であり続けるためには、セミナーへの参加やオンラインでの学習を行い、常に自身のスキルをアップデートすることが大切です。また、様々なコミュニティに積極的に参加し、情報交換や人脈形成を図りましょう。自己管理能力も求められるため、ワークライフバランスを意識し、休息や趣味の時間を確保することも大切です。無理のないスケジュール管理でフリーランスのメリットを最大限に活かし、豊かなエンジニアライフを送りましょう。

  • フリーランスを継続できる人とは?

    フリーランスの生存率が、開業10年で1割という厳しい現状の中にあって、それでも生き残るフリーランスには、共通した特徴が見られます。それは高い基準を定めて仕事の質に妥協せず、顧客の満足度が高いということです。また事業が順調であっても、次の布石として新たな顧客開拓の策を練る一方で、無理な事業拡大を慎み、身の丈に合った経営を維持します。そして金銭は自分が責任を持って管理するなど、安易に他人任せにしないのです。

  • キャリアのゴールを見据えて

    社会のIT化が進んで、エンジニアの活躍の場が更に広がったことにより、目指すべきキャリアアップが多様化しています。もちろんより専門特化したスキルや知識を極めてスペシャリストになる道もありますし、従来通りのプロジェクトマネージャを目指す道もあります。もっとも低予算で短期化しているプロジェクトの成功は、増々難しくなっています。またコンサルタントとして事業を企画立案する、あるいはITアーキテクトとしてシステム化の設計を手掛ける道もあります。

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